中日　ドラ１福谷　３人斬り初陣　元３冠王松中に感激

＜中・ソ＞３番手で登板し、１回を３者凡退デビューをした中日・福谷

交流戦 中日６－６ソフトバンク

（6月8日 ナゴヤＤ）
　藤浪や大谷のような華やかな舞台ではなくても、鮮烈な印象を与える初陣だった。２―５の６回、中日のドラフト１位・福谷がプロ初登板。最速１５０キロを出す力強い投球で１回を３人で抑えた。

　テンポの良い投球は打線の反撃を呼び、苦しい展開からのドローに導いた。

　「ここで投げることの意味はいろいろあると思っていた。１位で入らせてもらったし、リハビリでお世話になった人や助言してくれた人に教わったことを無駄にはしたくなかった」。慶大理工学部卒のインテリ右腕らしく、新人とは思えぬ落ち着いた口調で初マウンドを振り返った。アウト３つは全て直球で取ったもの。先頭・今宮を三振、山崎を一ゴロに仕留めると、代打で登場した元３冠王の松中も１４５キロで二ゴロに打ち取った。

　「僕は試合中盤で出るだろうから、対戦できないと思っていたので、非常にうれしかった」

　右内転筋痛や左脇腹痛で出遅れたが、大きな第一歩。他球団の「同期」との勝負もこれからだ。

　▼中日・高木監督（今季初の引き分け）粘って追いついたとも言えるけど、内容はね…。