ロッテ 藤岡 力強さ戻った!プロ初救援で今季3勝目

[ 2013年5月29日 06:00 ]

<中・ロ>救援で今季3勝目を挙げたロッテ・藤岡

交流戦 ロッテ3-2中日

(5月28日 ナゴヤD)
 力勝負で挑むと決めていた。5回。2番手で登板したロッテ・藤岡が、振りかぶった。プロに入って初めてのワインドアップ。先頭の藤井を143キロの高めの直球で空振り三振に仕留めると、続くカブレラ、大島も難なく封じた。この回に投じた10球は全て直球だった。

 「短いイニングをしっかり投げられて、自信になりました」。久しぶりに心の底から笑った。

 東洋大の先輩と同級生が援護してくれた。2点を追う6回2死二塁、4歳先輩の清田の中前適時打で1点差。続く荻野貴の死球で2死一、二塁とすると、同級生の鈴木は右中間に逆転の2点適時三塁打。清田が「藤岡が流れを持ってきてくれた」と言えば、鈴木も「藤岡に勝ち星をつけることを意識して打席に入った」と喜んだ。母校は現在東都大学リーグの2部に低迷しているが、OBが結束して勝利をつかみ取った。

 不振が続いていた藤岡は10日に2軍降格。小谷2軍投手コーチと入団直後の映像を見ながら球速を取り戻すフォーム改造に取り組んだ。出た結論は「とにかく腕を振る」こと。プロ初の救援登板で2回無失点。1軍復帰戦で今季3勝目を手にし、復活の糸口をつかんだ。

 東洋大トリオの活躍で今季15度目の逆転勝利。3連勝で貯金を10に伸ばした伊東監督は「藤岡はきょうのような姿を期待していた。きょうの勝ちは大きいね」と話した。「逆転のロッテ」に頼もしい男が帰ってきた。

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2013年5月29日のニュース