楽天 島内 “祝明大!”V打「自分もよし行くぞと」

[ 2013年5月29日 06:00 ]

<神・楽>9回1死二塁、代打・島内が左越えに勝ち越し三塁打を放つ

交流戦 楽天7-4阪神

(5月28日 甲子園)
 「明大魂」をバットに込め、シーソーゲームに終止符を打った。9回に代打で決勝打を放った楽天・島内は敵地・甲子園のヒーローインタビューで「ずっとベンチにいたので、申し訳ないです」と恐縮しきりだった。

 1点を追う9回に松井の適時打で同点とし、なお1死二塁。代打で登場すると、2ボール1ストライクから久保の低めの直球に食らいついた。打球は前進守備の左翼を越える決勝の三塁打。「甘い球は積極的にいこうと思っていた」と笑った。

 26日の広島戦(マツダ)では終盤の二塁走者でけん制死。チームの追い上げムードに水を差した。それでもこの日は「自分は落ち込んでいられない。前を向いてやっていくしかない」と強い気持ちを持って甲子園入り。試合前には母校・明大が優勝したという朗報も入り「自分も“よし、行くぞ”という気持ちになれました」と言う。

 明大の大先輩で、めったに島内を褒めない星野監督も「島内はいい仕事をしたね。ようひっくり返したな」。星野楽天が明大のような粘りの野球で白星をもぎ取った。

 ≪イニングサイクル安打≫楽天は9回に銀次から左安→右線2→左中3→右本と4者連続で4種類の安打。楽天のイニングサイクル安打は、06年4月7日のロッテ戦で記録して以来7年ぶり2度目。単打、二塁打、三塁打、本塁打の順にマークしたのはこの日が初めてだ。なお、単打から二、三、本塁打と続いたイニングサイクル安打は、阪急が79年5月12日西武戦の6回に、右安→左2→右3→左本と打った例がある。

続きを表示

2013年5月29日のニュース