炭谷 得点圏打率・091が…2年ぶり一発だ!5打点だ

[ 2013年4月17日 06:00 ]

<西・オ>ビクトリーロードでファンに祝福される西武・炭谷(中央左)と栗山

パ・リーグ 西武10―1オリックス

(4月16日 西武D)
 西武・炭谷は階段を上ったところでようやく大きく息を吐いた。つなぎの野球で首位を突っ走るチームにやっと貢献できた。

 「浅村、金子が調子いいので、結構チャンスで回ってくる。ずっと得点圏で打てていなかった。ようやく(上位へ)つなげることができました」

 2回に先制してなお2死二、三塁で、外のスライダーを体を残して左前へ運ぶ。試合の主導権を握る2打点に、8回1死一、二塁では、高めの速球を左越え3ラン。11年5月28日のヤクルト戦(西武ドーム)以来、2年ぶりの本塁打で1試合5打点。「久々に(球を)捉えられた。(4回も)四球で出塁できたし、継続したい」と汗を拭った。

 ここまで規定打席に到達している選手では最低の打率・159。特に得点圏は11打数1安打の・091だった。力みから上体は突っ込み、安部、田辺両打撃コーチからは「とにかく力を抜いて振れ」とのアドバイスを受けた。3月のWBCでは3番手捕手で、出場はわずか3打席。試合の中でしか取り戻せない感覚もあった。「責任を感じていた。ランキングは意識してなかったが、数字は気になっていた」。3打数2安打で、打率は・191。ようやく最下位から脱した。

 7番のルーキー・金子がプロ初の3安打で打率・393、さらに初盗塁と躍動を続ける。そこに9番・炭谷が絡んで上位につなげば得点力は増す。今季最多の10得点で2位オリックスとの3連戦に先勝。首位をキープした渡辺監督も「銀(炭谷)がよくつないでくれた。下位が機能すればこういう形になる」と称えた。

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