大谷 三振で「落ち込んだ」が修正!堂々初お立ち台

[ 2013年3月29日 21:34 ]

<西・日>プロ初安打のボールを手にファンの声援に応える大谷

パ・リーグ 日本ハム5―3西武

(3月29日 西武D)
 やっぱり規格外の新人だ。日本ハムのドラフト1位ルーキー・大谷翔平投手(18)が西武戦に「8番・右翼」で先発し、5回の第2打席にプロ初安打となる右翼線二塁打を放ち、続く6回には右翼線適時打で初打点。好守備も見せデビュー戦で勝利に貢献した。

 ヒーローインタビューにも登場した大谷は、観衆に帽子を取ってあいさつ。「凄くうれしいです。こういう試合を勝ててうれしいです。みんながつないで一つになって点を取るという気持ちでいったので、良いゲームでした」と堂々と語った。

 第1打席こそ岸の内角直球攻めに見逃しの三振を喫し「三振してしまって落ち込みました」と語ったが「その後にしっかり打ててチームに貢献できたので良かった」と言う通り、腕をきっちり畳んで安打を放つなど、新人離れした修正力も見せた。

 しっかりと握りしめた初ヒットのボールは「両親に渡したいと思います」と初々しかったが、「ファンの皆さまの声援のおかげで打たせてもらいました。これからもよろしくお願いいたします」の言葉は堂々としたもの。普段は辛口の栗山監督も「褒めたくないけど、たいしたもん」とほめ称えた。

 高卒新人が野手で開幕戦に先発出場するのは日本ハムでは59年の東映時代の張本勲以来で54年ぶり。安打を記録したのは球団史上初。2安打したのは60年矢ノ浦国満(近鉄)に次いで53年ぶり2人目の快挙だ。二刀流ルーキーが野手として、申し分のないスタートを切った。

続きを表示

この記事のフォト

2013年3月29日のニュース