アコスタ 本家お墨付き!ヤ軍リベラ流“お辞儀投法”

[ 2013年2月5日 06:00 ]

マウンドでかがみこむアコスタを見る巨人・原監督

 巨人の新外国人、前メッツのマニー・アコスタ投手(31)は4日、キャンプ4日目にして初のブルペン入り。通算608セーブでメジャー歴代最多記録保持者のヤンキース、マリアノ・リベラ投手(43)そっくりの珍しいルーティンを披露した。

 まるでお辞儀でもするかのように、深々と体を折ってからセットポジションに入る。初めてブルペン入りした新外国人のアコスタが、珍妙な動きを見せた。

 「自分としてはあれをやることで集中力が増すんだ。大先輩のリベラからヒントを得た」

 サインをのぞき、セットポジションに入る前に、上体をグッと深く沈ませる。それから上体を起こし、一時静止。気持ちを整えてから、捕手のミット目がけて投げ込む。日本球界では見たことのない投球前のルーティンは、同じパナマ出身のヤンキース・リベラをまねた。リベラからは「集中力を高めるためにやっている。君の考えは正しい。続けるべきだ」とお墨付きをもらい、今では何の違和感も覚えないほど自分のモノにした。

 期待の守護神候補だけに、ブルペンには原監督ら首脳陣が集結。捕手は阿部が務めた。31球を投げたアコスタは「初めて(のブルペン)にしては良かった。低めを意識した」とフォークボールや、小指以外の4本の指でわしづかみにするチェンジアップも披露し、納得の表情を浮かべた。

 川口投手総合コーチは「まとまっている。落ちる球、特殊球とかフォークが非常にいい」と高評価。視察した阪神の太田スコアラーは「リベラに似ている。背格好や腕の振りはクルーン。祈るようなフォームは球児もやっていた」とリベラ、クルーン(元巨人)、藤川(カブス)という日米を代表する3人の守護神の名前を挙げ、警戒心をあらわにした。

 巨人の守護神は、一昨年は久保が務め、昨季は主に西村が担った。今季は西村や2年目のマシソンらが名乗りを上げているが、アコスタも負けじとそのポジションを狙っている。

 ▼巨人・阿部 初めてにしては良かった。もっともっと良くなるはず。

 ◆マニー・アコスタ 1981年5月1日、パナマ生まれの31歳。98年にヤンキースと契約。03年にブレーブス移籍。07年にメジャーデビュー。メジャー通算成績は233試合で13勝13敗9セーブ、防御率3.99。好物は魚介類で日本食も大好き。好きな音楽はレゲエで特にパナマ発祥の「スパニッシュレゲエ」。愛称はマニー。1メートル93、98キロ。右投げ右打ち。

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