上原が被災地訪問 小中学生と野球教室、トークショーで交流

[ 2013年1月12日 19:10 ]

岩手県宮古市田老を訪れ、被災地の小中学生を集めて行われた野球教室で指導するレッドソックスの上原浩治投手

 米大リーグ、レッドソックスの上原浩治投手(37)が12日、東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた岩手県宮古市田老を訪れ、被災地の小中学生約300人を集めて野球教室とトークショーを3時間行った。

 初めて被災地を訪れた上原投手は午前中、いまだに建物がまばらな状況を視察し「自分に何ができるかという思いで来たが、衝撃を受けた。子どもたちの笑顔もあったので、やって良かった」と話した。トークショーでは米国での苦労話を語り、現役生活について「やれる限りやる。米国で誘いがなくなって日本からあるなら日本でやる」と子どもたちに約束した。

 津波で自宅の1階が流され、転居せざるを得なかった小学6年生の山本竜生君(12)らが被災の状況を交えて感謝の手紙を読み上げると、上原投手は神妙な表情で聞いた。山本君は「ずっと楽しみにしていた。分かりやすく教えてくれた」とうれしそうに話した。

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