来年は白紙も…黒田「日本に帰ることがあれば、その球団はカープ」

[ 2013年1月5日 12:14 ]

米ロサンゼルス郊外で自主トレに励むヤンキース・黒田
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黒田博樹インタビュー(2)

 ヤンキースの黒田博樹投手(37)が3日(日本時間4日)、ロサンゼルス郊外で独占インタビューに応じた。

 ――ここ3年間は自身の希望で1年契約にこだわっている。

 「僕は毎年毎年、全てを出し切る覚悟でシーズンに臨みたい。複数年契約を結んでしまうと、どうしても2年目のことが頭をよぎる。余力を残しながらシーズンを戦うことはしたくなかった」

 ――米国では、現役生活の最後は広島と決めているから1年契約にこだわったという報道もあった。

 「それは間違っている。今はヤンキースで投げることしか頭にないし、来年のことを考えながらプレーするのは、ヤンキースファンにもカープファンにも失礼。そもそも自分が思い描いたように事が運ぶほど、人生うまくいくとは思っていない。来年以降のことは考えられない。もし日本に帰って投げることがあれば、その球団はカープ。それは正しいですけど」

 ――メジャーで何年も続けて安定した成績を残すことの難しさは日本人投手の誰もが痛感している。そんな中、黒田は右肩上がりで成績を残してきた。

 「僕は日本時代の自分を捨てられたということが大きい。パワー、スピードなど、こっちの野球は日本とは違う。自分は何をすれば一番貢献できるのか、立ち位置を考えた。その上で、進む方向性を決めていった。僕の場合は完投にはこだわらず、ローテーションを守って、確実に毎試合ゲームをつくることに専念した。それを続けられたことで、自分の居場所を見つけられたし、今季もヤンキースで投げることになったと考えている」

 ――過去3年間、ローテーションを一度も外れることなく、2年連続で200投球回を突破した。目標は変わらない。

 「メジャーの短い登板間隔で200イニングは本当にハードだし、それを続けるのは大変。この3年間はDL(故障者リスト)に入らずにやれているので、今はケガをしない体づくりを心掛けたい」

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