お金より最高の投球を 黒田「月単位で契約できるのか?」

[ 2013年1月5日 12:23 ]

米ロサンゼルス郊外で自主トレに励むヤンキース・黒田
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黒田博樹インタビュー 取材後記

 プロスポーツの世界では、大抵の選手が自分を一番高く買ってくれるチームを選ぶ。ところが、ヤンキース・黒田はいつもお金は二の次だ。この5年間、担当してきて、それが彼の流儀なのだと分かった。

 重視するのは、ファンの前で最高の投球を見せることと、それを可能にしてくれる環境。契約期間についても、余力を残して戦いたくないと、今回のFA交渉では複数年契約を拒むどころか「月単位で契約できるのか?」と代理人に相談したほどだ。メジャー関係者は「黒田なら今オフは2年総額4000万ドル(約35億2000万円)の契約も取れたに違いない」と断言するが、FA市場のマネーゲームとは一線を画す。それが黒田であり、その考え方にブレはない。

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