なぜ?ヤンキース マー君狙いの背景に予算削減

[ 2013年1月4日 07:38 ]

ヤンキースが3年間マークを続ける楽天・田中

 ヤンキースが、13年オフにもポスティング・システム(入札制度)で大リーグ移籍を目指す楽天・田中将大投手(24)の獲得に動くことが3日、分かった。

 田中を狙う背景には、複雑な経営事情も絡む。

 ヤ軍は現在、年俸総額が一定の上限を超えるとペナルティーとして超過分を支払うぜいたく税(課徴金)を10年連続で納めている。支払額は超過回数が多いほど増えるためハル・スタインブレナー・共同オーナーは「負担を軽減させたい」と14年に向けた予算削減を発表。来オフは上限の1億8900万ドル(約164億円)以内が絶対目標となり、FA市場での多額投資は限られてくる。

 そこで是が非でも欲しいのが田中だ。入札金はぜいたく税の対象外。制度変更の余地は残すものの、現時点で交渉権獲得への資金に制限は課されていない。懸念される年俸も田中は今年が4億円。メジャーで実績のある投手を獲得する場合は最低でも2~3倍はかかるため好都合といえる。

続きを表示

この記事のフォト

2013年1月4日のニュース