大野CS初勝利 初回ピンチで阿部、村田斬り「気持ちでしのいだ」

[ 2012年10月17日 21:46 ]

6回途中まで1失点で勝利投手となり、ファンの声援に応える中日・大野

セ・リーグCSファイナルS第1戦 中日3-1巨人

(10月17日 東京D)
 CSファイナルステージの開幕を任されたのは2年目の大野だった。レギュラーシーズンの登板はわずか9試合、巨人戦も1勝2敗、8、9月登板でも敗戦投手と結果が出ていなかった。ポストシーズン初登板を前に食欲も落ちるほど緊張したという。

 1回いきなり1死一、二塁のピンチを迎えるが、4番阿部、5番村田の重量打線を打ち取りリズムに乗った「自分で招いたピンチでしたが気持ちでしのげました」。阿部には2打席目に強烈な打球を浴びたが、井端が好捕し助けられた。

 その後もランナーは出すものの、高橋由の適時打による1点に抑え、6回途中で田島にマウンドを譲った。「田島には迷惑をかけたが、その後の浅尾さん、山井さんが抑えてくれると信用してベンチで見ていました」と先発の役割を果たし、CS初勝利をものにした。高木監督も「5回までと思ったが、もう1回投げるとやりくりがつく」と及第点を与えていた。

 ファイナルSがもつれれば、再度登板の機会もありそう、今後に向けては「一戦一戦気持ちを込めて目の前の試合を全力で勝ちにいきたい」と力強かった。

 ▽山井(敵地で九回を締める)「球場とか雰囲気が嫌とは言ってられない」

 ▽田島(六回途中からイニングをまたぎながらも1回1/3を無失点)「気持ちは切り替えられた。ちゃんと役割は果たせたと思う」

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