岡田監督は会見拒否…オリックス 自力でのCS進出消滅

[ 2012年8月26日 06:00 ]

<オ・西>ベンチでさえない表情のオリックス・岡田監督

パ・リーグ オリックス5-10西武

(8月25日 京セラD)
 弱り目にたたり目とはまさにこのことだ。オリックスは5―10の大敗で、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出が消滅した。3連敗でパ・リーグ最速の60敗到達。首位に浮上した西武との今季負け越しも決まり、借金は今季最多を更新する18。試合後、岡田監督は会見を行わず球場を後にした。

 24日の試合に訪れた宮内オーナーは「少なくともクライマックスには出られるように頑張ってほしい」と村山球団本部長を通じて指揮官に“指令”を出していたが、数字上での可能性は消えた。

 ここ10試合で76失点が示しているように、敗戦試合では先発陣が総崩れ。この日は小松が2回2死から4点を先制されると3回には四死球絡みで自滅した。「四球で流れが悪くなってしまった。それがすべてですね」。2回0/3での8失点KOに肩を落とすだけだった。

 追い打ちをかけたのが寺原の右肘炎症による出場選手登録抹消だ。「投げようと思えば投げられるのですが、この状態ならチームに迷惑をかけてしまう」。最悪のチーム状況で戦列を離れるふがいなさを、自身が一番痛感している様子だった。

 「投手陣の故障がある中で、勝負には負けているけれど、内容を見れば違和感を感じない試合をしている。最後まで諦めずにCSにチャレンジします」。村山本部長は周囲の雑音を抑えようと“ネバーギブアップ”で岡田監督を支える覚悟を口にしたが、現実はそう甘くなさそうだ。

 来週28日から始まるソフトバンク、楽天、ロッテの9連戦でどう苦しい台所事情をまかなうのか。ブルペンを預かる星野、赤堀両投手コーチは「(先発投手は)現有戦力でやりくりしていくしかない」と声をそろえたが、悩みはまだまだ尽きそうにない。

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2012年8月26日のニュース