内海　交流戦８連勝も不完全燃焼…杉内の快投重圧に

＜巨・楽＞エドガーの肩をもむ内海

交流戦 巨人４－２楽天

（5月31日 東京Ｄ）
　巨人の内海は素直に、本来の投球ではなかったと認めた。「きのうああいう試合を見せられたので。続きたい思いと、その分のプレッシャーはありましたね」。６回を５安打１失点で降板。９６球で手にした５勝目に、不完全燃焼な様子だった。

　前夜、同じ左腕の杉内が楽天相手に９回２死までパーフェクトという内容でノーヒットノーランを達成。今季加入した２歳上の杉内を「俊兄（としにい）」と呼んで慕うが、キャンプでは開幕投手の座を争い、譲らなかった。初回こそ３者凡退も、以降は毎回走者を背負った。５回は先頭の投手・ヒメネスを歩かせる場面も。「フォームも良くなく、上体が力んでいた。きょうは修正もできなかった」。背番号１８の残像に、無意識のうちに余分な力が入った。

　３回には空振り三振で球団ワーストとなる９打席連続三振。続く４回は投ゴロに倒れたが、不名誉な記録に一区切りは付けた。「２回のスクイズ（空振り）を当てなきゃダメだけど。次はバットも貢献できるよう頑張ります」。もっとも交流戦はこれで今季３戦３勝。昨年から８戦８勝の全勝で、交流戦記録のソフトバンク・和田（現オリオールズ）の９連勝にあと１と迫った。「きょうは野手の方のおかげ。次は（連勝を）伸ばせるように自分の投球をして勝ちたい」と次回の好投を固く誓った。

　▼巨人・川口投手総合コーチ（６回１失点で５勝目の内海に）精度は悪かった。それでも先発投手に勝ちが付くのはチーム状態がいい証拠。