斎藤 ホロ苦神宮凱旋登板…4回降板4敗目

[ 2012年6月1日 06:00 ]

<ヤ・日>4回3失点で降板した斎藤は、ベンチから試合を見る

交流戦 日本ハム5-10ヤクルト

(5月31日 神宮)
 「調子は悪くなかった」。日本ハム・斎藤はそう振り返ったが結果が全てのプロの世界。登板4試合連続勝ち星なしで4勝4敗。自身の貯金もなくなった。初回は先頭ミレッジの打ち取ったかにみえた打球がセーフと判定される不運もあったが、4番畠山への初球は真ん中高めの直球だ。3回に畠山に被弾したのも甘い球。主軸に対して細かな制球ができなければ痛打は必然だった。

 早実で日本一になった06年。ドラフト候補だった斎藤は大学進学を決心した。学生野球の聖地、神宮球場で野球がしたかったからだ。そして早大通算31勝、大学選手権日本一など、このマウンドで何度も歓喜の瞬間があった。「僕にとっては甲子園よりも“本拠地”。自分で望んで来た場所ですから」と話していた思い出の地で2年目にして初の凱旋登板を飾ることはできなかった。

 4回56球。余力は残っていた。5回、先頭の打席に向かう準備をしていた中で交代を告げられた。勝ち星から遠ざかっている右腕は「経験していくしかない。去年のこの時期がケガで投げられなかったことを考えれば…」。悔しがるその思いを次のマウンドへの糧とするしかない。

 ▼日本ハム・栗山監督(斎藤について)今が踏ん張りどころ。これをどうやって突破するか。当然越えてくれると信じている。

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2012年6月1日のニュース