松坂 メジャー復帰“延期”「より良い状態で戻る」

[ 2012年5月21日 06:00 ]

 右肘手術からの復活を目指すレッドソックスの松坂大輔投手(31)のメジャー復帰が6月以降にずれ込むことが19日(日本時間20日)、分かった。関係者によると、この日までに首脳陣が松坂に対して、さらに数試合のマイナーでのリハビリ登板を課す決断を行ったという。

 この日40球のブルペン投球を行った松坂は「どれだけあと投げられるかは分かりませんが、中途半端な形で戻っても迷惑になる。より良い状態で戻ることの方が大事」と語った。

 予定されていた22日(同23日)の3Aノーフォーク戦の登板回避も決まった。大リーグでは故障者リスト(DL)入りしたままリハビリ登板できるのは、最大30日の規定があり、松坂は22日が期限。リハビリ登板期間をリセットするには、期間内に再度DL入りの措置を取るしかない。ただ、それには診断書も必要で、22日に登板した場合は移行措置を取る時間がないと判断した。

 松坂については、ボビー・バレンタイン監督が今月中旬に「復帰は近い」と話すなど早期復帰を熱望した。しかし、松坂は右肘の状態が日々異なり、変化球の精度にも不安がある点などを強調。首脳陣との話し合いでも課題を明確に示し、首脳陣にリハビリ続行の思いを伝えていた。関係者によると、バレンタイン監督は「2、3試合がメド」と話しているもようで、復帰は最短でも来月5日前後となりそうだ。

 ≪マイナーDLなら7日経過すれば登板再開可能≫通常の故障選手はリハビリ登板期間(30日間)内にベンチ25人枠への登録を行う。しかし、同期間中に何らかの故障や回復の遅れがあった場合は別で、大リーグ機構が承認すれば、再度故障者リスト(DL)に入り、その期間が過ぎれば、もう一度最初から30日の調整が許される。今回レ軍はマイナーの7日間DL入りの措置を取るとみられる。理由は、マイナーDLなら7日経過すれば登板再開できるが、メジャーのDLは15日間かかる。松坂の場合は、最終登板の17日から中7日の25日(日本時間26日)に登板再開できる計算だ。

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2012年5月21日のニュース