ソフト出身の大嶋 松井超え長尺バットで革命起こす

[ 2012年1月10日 06:00 ]

真新しいバットとミットを手に入寮した日本ハム・大嶋

 ソフトボール部出身の異色選手、日本ハム・大嶋(早大)が千葉・鎌ケ谷市の勇翔寮に入寮した。「きょうという日を心待ちにしていた。特別な物は何も持ってきていない」と話すように荷物は段ボール箱6個とシンプルだが、持ち込んだバットが普通ではなかった。

 長さ88センチのバットが3本。「106・7センチ以下」が長さの規定だが、主流は85センチ前後。イチローは85センチ、長いとされる松井秀でも87センチで、ミズノ社の担当も「本人のリクエスト。ここまで長いのを使っている選手は記憶にない」と話す特注品だが、長くなればバットコントロールは難しくなり、重量も増えるためパワーも必要となる。一方で打球を芯で捉えれば「しなり」「遠心力」も手伝って飛距離は増える。「バッティングが売り。1日も早くホームランが打てるようになりたい」と話す大嶋が目をつけたのもそこだった。

 長尺バットで活躍する野球漫画「あぶさん」ばりのバットで早速、2時間以上もマシンを打ち込んだ大嶋は「振りやすい。しっかり打ったときはいい打球がいった」と手応えを話した。ソフトボール界では鳴らしたスラッガーも、硬式野球は初挑戦で「ここからが勝負です」。球界の常識にとらわれない大嶋の挑戦が始まった。

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2012年1月10日のニュース