無謀ではない?ダルビッシュ 強気の交渉方針のワケ

[ 2011年12月9日 06:36 ]

ポスティング申請を行いメジャー移籍を目指すダルビッシュ

 日本ハム・ダルビッシュ有投手(25)が8日、大リーグ移籍を目指してポスティング・システム(入札制度)の申請を決断した。

 球団は同日、日本野球機構に申請手続きを行った。ダルビッシュ側は入札球団との交渉で、年俸2000万ドル(約15億6000万円)を希望額に設定した。

 ダルビッシュを知る大リーグ関係者は「サバシア(ヤンキース)やハラデー(フィリーズ)級の評価も不思議ではない」という。今季、年俸2000万ドル超えはサバシア、サンタナ、ハラデーの3人だけ。メジャーで1球も投げていないダルビッシュだが、年俸2000万ドルを念頭に置いての強気の交渉方針は、代理人のアーン・テレム氏にも伝わっているという。

 その背景には今オフのFA市場で先発投手が手薄で、トップ選手の価値が高騰していることが挙げられる。

 ホワイトソックスからFAとなっていた左腕バーリーはこの日、マーリンズと4年総額5800万ドル(約45億2400万円)で契約。今オフの目玉の1人、今季16勝の左腕ウィルソン(レンジャーズからFA)も年平均2000万ドルを求めている。「FA市場と比較しても1番の投手」との評価を得ているダルビッシュの要求は決して無謀なものではない。

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2011年12月9日のニュース