巨人伏兵封じだ!鬼門・神宮でCSファーストS突破へ 

[ 2011年10月20日 06:00 ]

ファンが持ってきたバットにサインする原監督

 伏兵封じが、巨人の下克上日本一への鍵を握る。2位・ヤクルトとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストSへ、ジャイアンツ球場で全体練習を終えた原監督は「まだペナントレースが1試合残っているから」と多くを語らなかったが、ポストシーズンに向けて準備は進めている。

 神宮球場でチームは今季1勝4敗2分けだった。敗因は伏兵に打たれたこと。畠山を29打数6安打の打率・207、バレンティンを同・176でいずれも本塁打を許さないなど主軸を抑えた一方で、相川に打率・591、田中に・400、川端には打率こそ・308ながら6打点を許すなど打ち込まれた。川口投手総合コーチは「田中とか他のチームが打たれていない選手に打たれていた。その辺でしょう」と伏兵封じを今回短期決戦のテーマに掲げた。

 主将で捕手の阿部は、無駄な四球を与えたこともつながりのあるヤクルト打線の餌食になったと分析。「慎重になりすぎないようにしようと思っている。当たって砕けろじゃないけどね」と大胆な攻めこそがツバメ打線封じになるとした。

 チームは全日程終了後の24日から宮崎で直前合宿を行う。対ヤクルトデータを洗い直して、期間中はミーティングで攻め方を徹底する方針だ。小川ヤクルトのつなぎの野球を何としても分断して、次のステージを目指す。

 ≪神宮では2分け5敗≫今季の巨人はヤクルト戦に8勝12敗4分け。このカードで巨人が負け越したのは00年(11勝16敗)以来11年ぶりだった。特に神宮では7試合を戦い●●△△●●●の2分け5敗と1勝もできなかった。神宮でのヤクルト打者の巨人戦個人打率を出すと青木・320、田中・400、川端・308と上位打者がそろって3割以上。また、相川は6試合に2安打以上を放ち・591、武内は2本塁打を含め・462と伏兵にも痛い目に遭った。半面、畠山・207、バレンティン・176と大砲2人は本塁打もなく低打率。CSでも抑え込みたい。

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2011年10月20日のニュース