中田 読み外れても何の!V撃で50打点到達打~

[ 2011年7月20日 06:00 ]

<日・楽>お立ち台で中田(左)は、B・Bに頭をなでられる

パ・リーグ 日本ハム3―2楽天

(7月19日 東京D)
 絶対に打ってやる。心の中でそう誓っても気持ちを空回りさせては意味がない。同点の5回2死二塁から糸井が四球で歩く。「自分で勝負だと思った」という日本ハム・中田は頭の中を整理し、シンプルに2つのことを考えた。

 「スライダーで攻めてくるだろう。でも、内角に直球が来たら体を回転させて打てばいい」

 狙いは外れた。2球連続直球を投げ込まれて1ボール1ストライク。3球目も内角直球だった。しかし、体が反応した。バットを体に巻き付けるようにして回転させると、打球は詰まりながらも三遊間を抜けていった。

 チームを5連勝に導く決勝打は、今季71試合目で50打点に到達。単純計算すればシーズン100打点を突破することになるが、目標に限界はない。「自分は本塁打、打率より打点にこだわっている。まだ、シーズンも半分残っている。取れるものならばもっと取りたいし、取れるだけ取りたい」と力強く言った。

 交流戦中盤からノーステップ打法を取り入れたが、この日は開幕直後のように左足をステップさせた。「自分からやりたいと言ってきた」と福良ヘッドコーチ。軸となる右足の疲労や目線のブレを減少させるためにステップの動作を省いていたが、フォームを戻したのはそんな不安が解消されたことを意味する。

 前半戦最終戦となる20日は2年ぶりのダルビッシュVS田中が実現する。「あしたはエース対決。きょうの流れのまま、絶対に打ちたい」。最高峰のエース対決から主役の座を奪うとすれば、中田しかいない。

 ▼日本ハム・ウルフ(6回1失点で8勝目)初回のピンチを1失点で切り抜けたことが大きかった。

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