マー君 10回零封でも10勝目お預け

[ 2011年7月15日 06:00 ]

<楽・ロ>初回1死一、二塁のピンチを併殺で切り抜けホッとした表情の田中

パ・リーグ 楽天0-0ソフトバンク

(7月14日 Kスタ宮城)
 136球の熱投。そして味方打線は延長12回で1安打。リーグ1位の防御率1・16を誇る楽天・田中とはいえ、勝てというのは無理な相談だ。延長10回を4安打無失点。しかし3年連続となる2桁10勝目は手にできなかった。

 「勝ち星はめぐり合わせ。前回はふがいない投球で勝たせてもらったし、援護がないこともある」。序盤のピンチを切り抜けると、あとは尻上がり。しかし最後まで打線からの援護はなかった。

 初回1死三塁の好機を逃すと、先発の大隣に6回まで無安打無得点。7回、聖沢が二塁内野安打を放ってノーヒットノーランを免れるのがやっとだったが、タイミングはアウトといわれてもおかしくない微妙な打球だった。星野監督は「いいところを見れば、投手陣が踏ん張った。ただ、3試合で1得点。しかも、内野安打ではどうしようもない。どう思っているんだろうな打者は」と不満ありありだ。

 防御率の上では、2点の援護があれば十分に勝てるはずの田中。次回登板は20日の日本ハム戦(東京ドーム)が濃厚だ。球宴前最後の登板で、自己最速ペースでの2桁勝利を手にする。

 ≪1安打以下は5年ぶり≫楽天は打線が1安打無得点に封じられながら、田中が10回無失点の力投で引き分け。楽天が1安打以下に抑えられたのは、06年7月1日の日本ハム戦以来5年ぶり6度目。負けなかったのは今回が初めてだ。過去に田中の先発した試合のチーム最少安打は3度あった3本で、1安打は最も少ない本数になった。

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2011年7月15日のニュース