巨人、日本ハム・高橋を金銭トレードで獲得

[ 2011年5月9日 18:33 ]

巨人にトレードになった高橋信二

 日本ハムの高橋信二捕手(32)が巨人に金銭トレードで移籍することが9日、発表された。巨人は現在、正捕手の阿部が右ふくらはぎ肉離れで戦線離脱。攻守におけるチームの核不在の穴は大きく、ここまで9勝10敗1分けのリーグ3位と苦しい状況打開の起爆剤として、長打力があり、捕手も任せられる高橋獲得に動いたようだ。巨人の清武英利球団代表は「攻撃陣のカンフル剤になってほしい」と話した。

 高橋は岡山・津山工高から96年のドラフト7位で日本ハムに入団。03年以降は、強打の正捕手としてチームを支えたが、若手の台頭により一塁手として出場機会が増加。09年には一塁手として通算打率・309をマークしゴールデングラブ賞、ベストナインを獲得した。しかし昨季は7月に受けた頭部への死球の影響などで体調不良に陥り、出場70試合、打率・242と不本意なシーズン。再起を期した今季は1軍出場機会はないものの、8日まで2軍戦23試合に出場し、打率・400、14打点、5本塁打と好調を維持している。

 高橋は日本ハムの球団HPで「入団から14年と少し、様々な経験をさせていただき、チームならびに球団には感謝の気持ちでいっぱいです。愛着のあるチームを離れるのは寂しいですが、新しいところで一生懸命プレーする姿を見ていただけたら有難いと思います。ファイターズファンの皆さまへは温かく、たくさんのご声援をいただき、心から御礼を申し上げます」とコメント。

 山田正雄GMは、今回のトレードについて「ファイターズ一筋にプレーし、三度のリーグ優勝にも貢献した中心選手ですから、球団として非常に辛い判断となりました。現在のチーム編成上、高橋選手の出場機会が失われており、本人のためにも決断しました。これまでの努力に深く敬意を表し、新天地でのさらなる活躍を信じております」としている。

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2011年5月9日のニュース