西の勇ちゃん開幕4連勝!長谷川氏以来18年ぶり快挙

[ 2011年5月9日 06:00 ]

<オ・ロ>7回4安打3失点で開幕から無傷の4連勝を飾った西

パ・リーグ オリックス4―3ロッテ

(5月8日 ほっと神戸)
 西のユウちゃんの実力は本物だ。崩れない。オリックス・西が7回を投げロッテ打線を3失点に抑えた。名前は日本ハム・斎藤と同じ「ユウキ(勇輝)」。チームにとってもファンにとっても勇気100倍の好投で、これでハーラー単独トップの4勝目だ。プロ3年目の20歳。お立ち台でのコメントは、まだまだ初々しかった。

 「きょうは母の日。お母さんに“勝つよ”という気持ちで投げた。中学、高校の時に反抗した。直接、ありがとうと言うのは恥ずかしい。きょう初めて言おうかな…」。スタンドでは母・美香さんら家族が観戦。試合後は「勝った時は寿司。好物はエンガワ」と寿司店で家族水入らずの時を過ごした。「勇輝、母の日に勝ってくれてありがとう」。勝利で伝えた感謝の思い。母からは温かい言葉が返ってきた。

 2回、今江への初球が死球。続く福浦には、これまた初球を右翼席へ運ばれた。わずか2球で2失点。それでも先頭打者を出塁させたのはこの回だけで、一発以降は打者13人を連続でアウトに。ボールを丁寧に外角に集め、3回からの5イニングを2安打1失点に抑えた。

 阪急のユニホームを身にまとっての好投だったが、西が生まれた90年には球団の名前は消えていた。ブレーブスは勇者。オリックスには勇輝。チームでは93年の長谷川滋利以来の開幕4戦4勝は、ツイてるだけでは決してできない。

 ▼長谷川滋利氏(スポニチ本紙評論家)開幕4戦4勝が僕以来というのは驚きです。今は開幕の勢いを持続することが大事ですが、長いシーズンは必ず調子が悪い時が来る。そこを乗り越えた時に本物の投手になれると思うので、頑張ってほしいですね。 

続きを表示

この記事のフォト

2011年5月9日のニュース