左脇腹痛の斎藤 西崎幸広氏「1、2カ月はかかるデリケートな箇所」

[ 2011年5月9日 12:14 ]

 左脇腹を痛めた日本ハム・斎藤に何が起こったのか。札幌ドームで観戦していたスポーツキャスターの栗山英樹氏と日本ハムOB会長で、元エースの西崎幸広氏(野球評論家)はともに「長引く可能性もある」と指摘した。

 初回、3者凡退に打ち取ったが、西崎氏は「明らかに上体だけで投げていた。これはおかしいと思った」と力感のないフォームから異変を感じ取った。また、栗山氏も「斎藤は自主トレからキャンプ、オープン戦を経てここまで、体に疲れを感じながら硬い状態で投げていた。でもきょうのマウンドではリラックスして見えた」と言う。

 日本中の注目を集める中で、ここまで3試合に先発し2勝無敗。結果を出したことで緊張した状態から解放され、2月のキャンプからの疲労の蓄積が出た可能性もある。栗山氏は「ゴールデンウイーク明けは疲れが出る時期。それは斎藤本人も分かっていたはずだ。自分でも分からない体の張りがあったのかもしれない」と分析した。

 一般的に脇腹とふくらはぎは弱い箇所で、完治しないまま復帰すると、再発の危険性もある。西崎氏は「異常があれば1、2カ月はかかるデリケートな箇所」とし、栗山氏も「7、8割の回復で大丈夫だと思って投げると、また痛めてしまう」。開幕から1カ月もたたない時期だけに、両氏ともじっくり治すことが大事と強調。西崎氏は「まずはなぜ起こったのか、一つ一つ勉強するいい機会だろう。アマと違ってプロは1年間投げ続けなければならない。この時期だから逆に休めると考え、今後に備えてしっかり治してほしい」と話した。

 斎藤はこの苦い経験を今後に生かし、復帰戦に向かうことになる。

続きを表示

2011年5月9日のニュース