最下位転落危機救った!ラミ、G史上最強4番弾

[ 2011年5月1日 06:00 ]

<横・巨>6回1死一塁、中越えに2ランを放つラミレス

セ・リーグ 巨人8―2横浜

(4月30日 横浜)
 負ければ最下位転落の危機で、4番の一振りがチームを救った。巨人・ラミレスが松井秀喜(現アスレチックス)に並ぶ、球団タイの4番として415試合連続出場。6回に自ら祝う4号決勝2ランを中堅右へ放ち「松井は球界で一番素晴らしい選手の一人。こういう記録が残せるとは思わなかった」と感慨深げだった。

 伏線は3回1死一、三塁での遊ゴロ併殺打。その際の左腕・山本の球質、配球を次に生かした。6回1死一塁で仕留めた球は3回と同じ、手元で微妙にシュートする外角低めの直球。「3回と同じような場面。同じ球が来る」。再び併殺狙いにきた外角低めに逃げる球を引っかけずに打ち、チームの連敗を4で止める最高の結果を出した。

 08年4月4日阪神戦(東京ドーム)で第74代4番に座ってから4年目。「巨人の4番は他球団と重圧が違う。試合前にしっかり準備してきたことが結果につながっている」。自身も現役時代に4番で1066試合に出場し、その重圧を知る原監督は「勝負のあやが違った方向にいきかけたときに大きな2ラン。見事でした」と賛辞を贈った。

 加えて930試合連続出場は現役1位。現在1730安打でタフィ・ローズ(オリックスなど)が持つ外国人最多1792安打の更新、来季中の2000安打も可能だ。この日は「we are one!がんばろうNippon」の刺しゅう入りリストバンドを着用。お立ち台でもその言葉を叫んだ。来日11年目。誰より日本を愛する主砲が、これからも4番でチームを引っ張る。

 ≪ピンチに頼れる存在≫4番のラミレスが6回に勝ち越しの4号2ラン。今季先制、同点、逆転、勝ち越しの殊勲安打は両リーグ最多の6本目となった。08年5月4日ヤクルト戦から先発4番に座り415試合連続出場。先発4番の最多連続出場は金本(神)の880試合で、ラミレスは松井(巨)と並ぶ歴代2位タイに浮上した。期間中の成績を松井と比べると、打率、本塁打は松井に及ばないが、打点はラミレスが34打点上回っており、勝負強さが目立つ。これでチームの連敗は4でストップ。昨年巨人の4連敗以上は3度あったが、ラミレスは脱出試合に13打数6安打(打率・462)。今季もピンチで頼れる存在だ。

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