東海大・菅野 無四球完封!通算30勝王手

[ 2011年5月1日 06:00 ]

<筑波大・東海大>筑波大を完封した東海大・菅野

首都大学春季リーグ戦第4週第1日 東海大2―0筑波大

(4月30日 平塚)
 1回戦3試合が行われ、今秋ドラフトで巨人が1位指名を公表している東海大の菅野智之投手(4年)が、リーグ戦通算30勝に王手をかけた。筑波大戦に先発して、無四球の4安打完封で29勝目。チームは2―0で勝った。

 自らの記録は、自らの右腕で塗り替える。菅野がまたスコアボードに0を並べた。

 「きょうは打たれる気がしなかった。この前は負けを現実として受け止められなかったが、切り替えた。今度はこの前以上の記録を達成したい」

 リーグ新記録となる53イニング連続無失点を達成しながら、サヨナラ負けで勝ち点を落とした4月26日の日体大戦。あれから4日。過去は捨て去り、菅野が再び歩み始めた。

 逆転優勝へなりふり構わず投げた。これまでは「いろんな球種を投げて小さくまとまるのが嫌」との理由からフォークを封印してきた。だが、自力優勝の可能性が消滅したことで「そうも言ってられなくなった」と、この日の7三振のうち3つをフォークで奪った。

 「ビッグ3」と呼ばれる明大・野村、東洋大・藤岡のゲキも菅野を支えた。日体大戦後に2人から「六大や東都は常に厳しい戦いをしてるから、落ち込んでる暇はない」と激励されたという。3人の目標は全日本大学選手権出場(6月7日開幕)で投げ合うこと。区切りの30勝に向け、「いい形で飾れればうれしい」と言葉に力を込めた。

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2011年5月1日のニュース