幼さ消えた元阪神投手 最速151キロでメジャーへはい上がる

[ 2011年4月11日 11:39 ]

メッツとマイナー契約した辻本賢人。横手投げのセットアッパーとしての活躍が期待される

 元阪神で大リーグのメッツとマイナー契約した辻本賢人投手(22)が10日、兵庫県西宮市の「ビーコンパークスタジアム」で練習を公開した。

 迫力ある体格、ひげ面からは、かつての幼さが消えていた。04年に史上最年少の15歳で阪神からドラフト指名(8巡目)された辻本は今季、大リーグ・メッツのマイナーでプレーをする。

 「独立リーグでは試合中に解雇になる選手も見てきた。明日がどうなるか分からない世界。契約しただけでは、安心していられません」

 09年に阪神を戦力外となり、昨年は米独立リーグのマウイ・イカイカ(ハワイ)に所属した。阪神時代の先輩ジェフ・ウィリアムスから横手投げを勧められて転向。最速151キロの直球とスライダーを武器に、32試合で3勝2敗2セーブ、防御率2・88の成績を残した。奪三振率は12・59。この活躍がスカウトの目にとまり、メ軍とのマイナー契約に結びついた。

 「ボク1人ではここまでできなかった。周りへの感謝しかない」

 22歳になったかつてのワンダーボーイは4月末に渡米する。新たな挑戦は1Aでのプレーが濃厚だ。同期入団の能見は「賢人はもともと能力のある選手。年齢もまだまだ若いし、頑張ってほしい」とエールを送った。

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2011年4月11日のニュース