兄貴に負けん!新井良“決勝打”で猛アピール

[ 2011年4月6日 06:00 ]

練習試合<巨・神>6回1死三塁、右前に勝ち越し打を放つ新井良

練習試合 阪神3―2巨人

(4月5日 相模原)
 兄貴に負けじと弟が存在感を見せつけた。阪神・新井良はブラゼルの代走として4回から登場。同点の6回に巡ってきた1死三塁での最初の打席で、西村の初球ストレートを右前にはじき返し“決勝点”を叩き出した。

 「代打のつもりで打席に立った。きょうは良かった」。2、3日の横浜戦では選手会会長でもある兄の貴浩が計6安打。今度は新天地でのアピールに燃える弟がキッチリと仕事をした。

 中日からのトレードで今季から加入。2月の宜野座キャンプでは和田、片岡両打撃コーチの指導のもと、これまでより下半身を使ったバッティングの習得に努めてきた。キャンプ後のチームの休養日にも甲子園の室内練習場へと車を走らせ打撃練習。「まだまだ技術を向上させないといけない」と言うが、打席数を重ねるため出場した2軍のウエスタン・リーグでは25打数10安打の打率4割。そして再合流した1軍でも結果を残した。和田打撃コーチも「キャンプからすれば、かなりレベルが高くなってきた。1軍クラスの投手にも対応できている」と成長を認めた。

 分厚い選手層の中で先発出場が難しいことは分かっている。自らも代打での役回りに可能性を見いだし、1打席1打席に集中力を高めている。「試合には“打ってやる”という気持ちで臨んでいる。1軍で結果を残せるように必死に取り組むだけ」。現状では右の代打の1番手は関本。すでに開幕1軍は決定的な新井良が、もう1人の切り札となるべく「4・12」へ向け、さらにバットを振り込んでいく。

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2011年4月6日のニュース