松井、69日ぶり4番も…「打点男」正念場

[ 2010年8月9日 06:00 ]

3回、一ゴロ併殺打に倒れるエンゼルス・松井秀

 【エンゼルス10-1タイガース】エンゼルスの松井秀喜外野手(36)は7日(日本時間8日)、タイガース戦で5月30日マリナーズ戦以来、69日ぶりに4番で先発出場。前日に退場処分を受け、4試合出場停止となったトリー・ハンター外野手(35)の代役として起用されたが、2打数2併殺打に3四球とアピールできなかった。8日(同9日)は休養で先発を外れたが、ハンター不在の窮地で松井の真価が問われる。

 2つの一ゴロ併殺打。「誰だって結果がいい方がいい。いい当たりでもアウトになったら何にもならない」という松井の言葉は本音だ。しかし両打席とも、内容のある凡打ではあった。いずれも第1ストライクを打ち「2つとも甘い球だったと思う」。最近の反省材料に何度も挙がった、打つべき球の見極めはクリア。そして「最初(3回)はちょっと引っ掛けちゃいましたけど、次(6回)はちゃんととらえていた」とうなずいた。
 残りの3打席は四球を選び、うち2度が得点につながった。打率は・244と低いが、打点は昨年の8月7日終了時(52)を上回る55。首脳陣が松井をハンターの代役4番に抜てきしたのは、過去の実績を評価しているからだ。ハッチャー打撃コーチは「今でも彼がベストのRBI Guy(打点男)だと思っている。右投手の時は4番に置く」と信頼を口にした。
 とはいえ、結果が欲しいのも事実。8日は先発を外れたが、ハンターが出場停止中の9、10日のロイヤルズ戦も右腕が先発予定で、4番での起用が有力だ。ここで真価を発揮することが、チームのためにも今後の松井のためにも重要となる。後半戦2度目の2ケタ得点に「打線がつながれば、これだけ点が入る。ずっとそうなるようにするだけ」と松井。正念場での勝負強さが、開幕時に座っていた4番に戻った今こそ求められている。

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2010年8月9日のニュース