松井秀の経済効果見込んでキャンプ地改修!

[ 2010年1月9日 06:00 ]

 エンゼルスのキャンプ地球場が“ゴジラ仕様”になる。春季キャンプを行うアリゾナ州テンピの「ディアブロ・スタジアム」の改修工事が着々と進んでいる。松井秀喜外野手(35)加入による経済効果を見込んで同市が50万ドル(約4650万円)を全額負担したもので、外野フェンスは防護用ラバーが張り替えられたほか、サブ球場には照明も設置される。外野守備復帰を目指す松井にとって最高の練習環境が整う。

 松井仕様の大改装だ。球場施設を管理するジェリー・ホール氏はスポニチ本紙の取材に応じ「松井は、ひざに不安があると聞いている。彼に可能な限り、ベストのフィールドを用意したい。芝生もキャンプに向け、走りやすい完ぺきな状態に仕上げる」と説明した。
 野手は2月23日(日本時間24日)にキャンプイン。現在は芝生の整備とともに、急ピッチで改装が進んでいる。既に外野フェンス激突の際の衝撃緩和用に10センチの厚さのラバーを張り替える作業が完了。本球場から駐車場を挟んで並ぶ2つのサブ球場には、夜間でも練習できるように照明設備の設置作業も始まった。
 松井は「試合に出るためには守備が必要だということ。野球選手である以上、守りたい」と今季は守備復帰をテーマに掲げる。防護用パッドがあれば、フェンス激突による故障のリスクを感じることなくプレーできる。サブ球場に照明が設置されることで、オープン戦に出場しない日でも、時間を気にすることなく練習できる環境も整った。
 50万ドルの改装費用はすべてテンピ市が負担。ゴジラ景気への先行投資で、市関係者は「日本から野球ファンの皆さん、メディアの皆さんが、この街を訪れてくれるのを楽しみにしている」と観光収益増を見込んでいる。
 本球場のファウルポールも新調され、右中間のスコアボードはフルカラーの電光掲示板が設置される。球場正面の花壇もエンゼルスカラーの赤い花への植え替えが完了。「記者席のスペースなどを確保するために、エンゼルスの広報と相談しながら対策を練りたい」とホール氏。キャンプ地の新主砲・松井への期待は大きく膨らんでいる。

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2010年1月9日のニュース