松井秀 星稜同期パワーLAに集結だ!

[ 2010年1月5日 06:00 ]

雪のグラウンドで7年ぶりに再会し、再結成を誓ったチーム松井の面々

 地元・石川に帰省中のエンゼルス・松井秀喜外野手(35)が4日、母校を訪問し“星稜パワー”を充電した。雪のグラウンドでは野球部の同期6人に出迎えられ、久しぶりに再会。本人非公認の後援会「TEAM MATSUI」が再結成されることが決まった。

 「やはり懐かしさがある」と真っさらな雪を踏みしめた松井。同期が一堂に会するのはメジャー移籍1年目の03年1月以来、7年ぶりだが、母校のグラウンドにそろうのは卒業後初めてだった。「打撃練習するから投手やってよ。ケージも用意して」と表情を崩した。
 世間は仕事始めの日とあって同期22人全員は難しかったが、それでも6人が集結。高校時代に捕手を務めた北村宣能氏(35)は「ワールドシリーズのMVPですから。祝勝会をぜひ、という話からここに集まろうということになった」と説明し、さらに「TEAM MATSUIを復活させます」と宣言した。松井自身「オレは認めていない」と話す同会は03年1月に発足。不振に陥るなどピンチの時だけ応援するのが特徴だが、04年の日本で開催された開幕戦観戦以降は活動休止状態に。「転機を迎え、彼も苦しむことが多いでしょうから」と、今季からは日本から比較的に行きやすい西海岸のロサンゼルスに本拠地を移したこともあり、応援ツアーなどでサポートしていく。
 恩師の山下総監督から「守備復帰のためにノックを打ってやるぞ」とエールを受けた松井は「今はついていける体力はないです」と苦笑いを浮かべたが、気遣いは伝わってきた。6月には36歳。「年男にふさわしい1年になれば。また新しい、違った松井秀喜を楽しんでいただけるよう頑張りたい」。恒例の母校訪問で大きな力をもらった。

 ≪石川県民10大ニュース1位は「松井のMVP受賞」≫エンゼルスの松井は、母校訪問後に石川県庁を訪れ、谷本県知事にワールドシリーズ制覇とMVP受賞を報告した。県知事からは立身出世を祈願した加賀獅子頭の置物と、石川県産コシヒカリ1年分を贈呈された。同庁が県民に実施した昨年の10大ニュースのアンケートでは「政権交代」を抑え、松井のMVP受賞がトップに立ったという。「新しいチームで新しいスタート。県民の方々の声援を力に変えて戦っていきます」と活躍を誓っていた。

続きを表示

2010年1月5日のニュース