最悪入団取り消しも…ロッテ指名高校生飲酒で補導

[ 2009年12月9日 06:00 ]

 沖縄県警は8日までに、同県石垣市の居酒屋で飲酒したとして、今秋ドラフト会議でロッテから指名された県立高校3年の男子生徒(18)を補導した。ロッテは石川晃球団副代表(48)らが、男子生徒をさいたま市内で事情聴取。飲酒の事実を認めたことで入団会見などの欠席、9日に石垣島へ強制帰郷させることを決めた。最悪の場合は入団取り消しの可能性も示唆するなど、球団は厳しい姿勢で対応する方針だ。

 県警、学校関係者によると、男子生徒は4日午後11時半から5日午前0時半頃までの間、同期の野球部員ら4人で沖縄・石垣市の居酒屋で3合瓶の泡盛を飲んでいた。客が学校に連絡。駆けつけた生徒指導の教師が通報して、警察官に補導された。
 学校関係者から7日夜、スカウトに連絡。入団会見のため7日から上京していた男子生徒を事情聴取した石川副代表は「たばこは吸っていないと言っていた。入団は学校の処分を待ってから。反省の色が見えない場合、正式契約しないことも検討するし厳しく対処したい」とした。11月15日に契約金4000万円、年俸600万円で仮契約。9日に正式契約を結ぶ予定だったが学校側は2週間の停学処分を決めており、正式契約は年明けにずれ込む可能性が高い。
 事態を重く見たロッテでは、新入団選手が予定していた西村監督との懇親会、9日の入団会見、10日の千葉マリン見学など公式行事すべてで男子生徒の欠席を決定。9日に石垣島へ強制帰郷させることも決めた。さらに球団公式ホームページに実名を公表した上で、生徒の「自分の気の緩みと軽率な行動からファン、球団の方々に多大なご迷惑をお掛けすることになり、大変申し訳なく思っています。深く反省しています」とのコメントも掲載した。
 男子生徒とともに担当の永野スカウトを石垣島に派遣。調査報告させる方針で、停学処分が解け次第、学校側の了承を得て反省文などの提出も検討している。石川副代表は「本人も相当反省している。でも形式的なものにしたくない。うちはそんなに甘くない。プロとしてやっていけるか確認してから」と最後まで厳しかった。

 <学校は対応に追われる>男子生徒が通う学校では、問い合わせの電話が殺到。対応に追われた。校則により2週間の停学処分を下すことを即決したが、応対した教頭は「自覚が足りない。石垣の少年たちのヒーローなのに居酒屋に行くなんて…。考えられない。(停学期間中は)早朝の清掃活動や日誌を提出させます」と猛省を促す構えだ。

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2009年12月9日のニュース