勝ちも負けも劇的…創設5年目、話題さらった楽天

[ 2009年12月9日 16:01 ]

初のクライマックスシリーズ進出を決め、声援に応える野村監督=10月3日、Kスタ宮城

 楽天は創設5年目の節目でリーグ2位となり、初のクライマックスシリーズ(CS)進出を果たした。今季限りで退任した野村前監督の去就も注目され、シーズン終盤の話題をさらった。

 前半戦は借金6の4位だったが、球宴後に39勝22敗の快進撃を見せた。西武を振り切ってAクラスを確定させると、さらにソフトバンクもかわして2位に浮上。CS第1ステージの地元開催権を手に入れた。田中、岩隈、永井の3人が2けた勝利を挙げ、首位打者の鉄平、39本塁打の山崎武が打線を引っ張った。
 劇的な試合が目立った。8月16日のロッテ戦では8、9回に山崎武の2打席連続本塁打などで6点差を追いつき、延長でサヨナラ勝ち。9月26日の西武戦は7、8、9番の3者連続本塁打などで逆転勝ちした。
 CS第1ステージで2連勝し、日本ハムとの第2ステージへ。だが、第1戦の9回に4点のリードを守れず、満塁本塁打で逆転サヨナラ負け。これで歯車が狂い、わずか1勝で日本シリーズ進出はならなかった。驚異的な勢いで勝ち進んだが、敗れ方も劇的だった。
 野村監督は24年の監督生活に終止符を打った。史上5人目の通算1500勝を達成し、球団史上初のCSへ進出。有終の美といえる成果を残したシーズンだったが、終盤は自身の進退をめぐって球団との確執が表面化し、世間を騒がせた。

続きを表示

2009年12月9日のニュース