メリットないことはしないヤンキース 松井秀厳しい交渉に

[ 2009年12月2日 10:30 ]

松井秀喜外野手

 ヤンキースはフリーエージェント(FA)となった松井秀との調停を申請をせず、3日(日本時間4日)からフロリダ州タンパで球団首脳会議を開き、その結果を踏まえて松井秀らとの交渉に臨む。

 ヤンキースが松井秀との調停を申請しないのは予想されていた。今季年俸が推定1300万ドル(約11億3千万円)と高額で、ワールドシリーズの最優秀選手(MVP)に輝いた活躍などから、調停になれば球団が不利。球団はFAとなった主力ベテラン組の年俸を抑える意向で、デーモン、ペティットとの調停も申請しない。
 さらに松井秀の場合は、調停申請後の移籍で旧所属球団への補償が発生するFA選手としてランク付けされておらず、球団が調停を申し入れたとしてもメリットはない。
 キャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)は、他球団からのFA獲得よりも今季ヤンキースに所属した3選手との交渉を優先させる意向で、次週から本格的な交渉が始まる。松井秀に対する条件は、ニューヨーク・ポスト紙が現在の約半分の年俸で1年契約と予想しており、厳しい交渉になりそうだ。(共同)

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2009年12月2日のニュース