田沢3A黒星デビューも指揮官「いい投球」

[ 2009年7月30日 06:00 ]

<ポータケット・バファロー>3A初登板。負投手になるも、多いに収穫があった田沢純一

 【ポータケット1-2バファロー】レッドソックス傘下3Aポータケットに所属する田沢が28日、メジャー昇格へ一歩前進した。バファロー戦で2Aから昇格後初登板初先発。6回3安打2失点(自責1)だった。打線の援護がなく2Aに続く黒星デビューとなったが「レベルが高いと言われて緊張して浮足立った。でも2回以降は良かった」と安どの笑みを浮かべた。

 相手のレベルは上がっても力を示した。背番号は2Aの「16」から「17」となった右腕は初回、緊張から連打を浴びて無死一、三塁としたが、アンブレスを91マイル(約146キロ)直球で空振り三振。一塁走者の盗塁死にも助けられ、完全に落ち着きを取り戻した。続くメジャー通算69本塁打ラムの一ゴロは一塁手の悪送球で1点を失ったものの、2回以降は出した走者は16人中2人。ジョンソン監督も「いい投球を見せてくれてうれしい」と喜んでいた。同僚は1人を除いて全員が年上。新しい環境に「気を使うことが多いのかな」と苦笑いも見せたが「2Aで教えられたことをやっていけばうまくいく」と自信を深めていた。

 ≪高橋も「さすが!」≫対戦相手として田沢を見守ったメ軍傘下3Aバファローの高橋も23歳の新星を絶賛した。「初回のピンチで動じないのはさすが。速球でどんどん押していたし、早くメジャーに上がるところを見たい」と40歳の大ベテラン。自身はメジャーで15試合に登板し0勝1敗、防御率3・00ながら6月22日に降格。3Aでは3度の先発を含む12試合で0勝2敗、防御率1・91と好投を続け、昇格の声を待っている。

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2009年7月30日のニュース