56年ぶり!Rソックス12者連続得点

[ 2009年5月9日 06:00 ]

6回に12点が入ったスコアボード。インディアンス左翼のデルーチはぼう然!?

 【レッドソックス13-3インディアンス】レッドソックスが金字塔を打ち立てた。7日(日本時間8日)のインディアンス戦の6回に無死から12者連続得点を挙げた。無死からの12得点は、近代野球といわれる1900年以降では53年5月24日にドジャース(当時ブルックリン)がフィリーズ戦で記録して以来の大リーグタイ記録、さらにはア・リーグ新記録となった。

【試合結果


 止まらない波状攻撃に、地元ファンは総立ちだった。1―2で迎えた6回。先頭ルーゴの左前打が導火線となると、もう止まらない。この回、初めてアウトに倒れたローウェルは実に13打者目。無死での12得点は56年ぶり史上2度目の大リーグ記録となり、フランコナ監督も「全員がうまく流れに乗った。こんな試合はめったに見られない」と得意げに話した。

 前日は先制しながらも、拙攻の連続で2―9で敗戦。この日も初回に先制するも、2回以降は1安打と嫌なムードが漂っていた。しかしバルデリの中前打で2点を勝ち越すと一気呵成(かせい)。再び満塁とすると、イ軍は2番手にメジャー2年目でレ軍戦初登板となる小林をマウンドに送り込んだが、これが“火に油”を注ぐ結果に…。「ボールで入る余裕はなかった」と、ベイリーに初球を左翼線二塁打されると、内野安打2本を含む5連打を浴びた。屈辱のKOに、「ああいうところで勢いを止めるのが僕らの仕事。それができなくて残念。でも勢いがついたら止まらない…」。うなだれる右腕を尻目に、最後はベイが3番手ハージェスから右越えに8号3ランを放った。

 試合前には元同僚ラミレスの薬物違反で、地元メディアが過熱。クラブハウスは騒然とした雰囲気に包まれ、野球に集中できる環境ではなかった。その中での猛攻。これで地区首位のブルージェイズに再び1ゲーム差に迫った。昨季MVPのペドロイアは「ベンチでもみんな信じられない気持ちで見ていた。最高の気分。この流れを続けていきたい」。歴史的な一夜に最後まで興奮しっぱなしだった。

続きを表示

2009年5月9日のニュース