思いを爆発させた一発!A・ロッド華々しく復帰

[ 2009年5月9日 11:00 ]

オリオールズ戦の1回、3ランを放つヤンキースのロドリゲス

 【ヤンキース4-0オリオールズ】やはり役者が違った。ヤンキースの「A・ロッド」ことロドリゲスが今季初出場。1回1死一、二塁で迎えた注目の第1打席の初球、右腕ガスリーの速球を豪快に左翼席へ3点本塁打し、華々しく復帰した。

 試合前、50人を超える報道陣が集まったベンチでの会見で「チームメートのプレーを外から見るのは辛かった。今までこんなに野球がしたいと思ったことはなかった」。その思いを爆発させた一振り。ゆっくりとホームインすると、自身の不在の間、多くの試合で4番を務めた次打者の松井秀と誇らしげにハイタッチした。
 いまだ、薬物使用疑惑の渦中にいる。最近発売された告発本には、ヤンキース移籍後や高校時代にも薬物を使用していたとの証言が記載されている。ロドリゲスはこの本へのコメントを避け、高校時代の薬物使用を否定したが、打席に向かう際にはブーイングを浴びせられた。スタンドには注射器の模型を掲げる観客も。今後も敵地では手荒い洗礼を受け続けることになる。
 ロドリゲスの先制弾が効き、チームは連敗を5でストップ。4番打者は「私は今まで多くの過ちを犯し、高い代償を払ったが、今は現在と未来に気持ちが高ぶっている。われわれの前には最高の第2章が待っている」と力を込めた。(共同)

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2009年5月9日のニュース