“ダル専属捕手”バットでアピール2安打3打点

[ 2009年2月13日 07:16 ]

 正妻の座は渡さない。日本ハム・鶴岡慎也捕手(27)が12日、沖縄・名護で行われた紅白戦で右越え3ランを含む2安打3打点と活躍した。

 1点を追う2回、ヒメネスの右中間ソロで同点とし、なおも1死一、二塁。鶴岡が江尻の直球をジャストミート。快音を残した打球は名護の浜風に乗って右翼席へ飛び込んだ。「結果が出たので良かった。右翼方向への本塁打は初めてだと思う。風とか名護の球場とかの条件がそろったからじゃないですか」と謙そんした。
 5回にも先頭で右前打を放ち、2安打3打点。昨季は97試合に出場して、打率・210、1本塁打。正捕手の座を確立できなかっただけに打撃面の強化を目指していた。今キャンプでは右肩が先に出てしまう打撃フォームの修正に取り組んでいる。11日の阪神戦では1打数無安打に終わったが「いろいろ試してはいるけれど、まだこれといったものは…。でもきょうはちゃんとした形で振れた」と手応えを口にした。
 「ほかの捕手にも刺激になったと思うし、良かったんじゃない」と梨田監督。昨季スタメンマスクに起用された5人の中では鶴岡がダントツの勝率・607をマーク。エース・ダルビッシュの専属捕手も務め、正捕手に最も近い存在なのは間違いない。正妻の座を確実に確保するために、どん欲に前へ進む。

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2009年2月13日のニュース