上原復活遠く…不調続きで配置転換も

[ 2008年7月17日 06:00 ]

<巨人・中日>8回2死満塁、和田にタイムリー2塁打を許し肩を落とす巨人・上原

 【巨人1―5中日】相手を見下すような貫禄はなかった。1―0の8回2死一、二塁。内海の後を受けた巨人・上原が試合を壊した。ウッズに四球を与え、和田には外角137キロ直球を右越えに運ばれ逆転を許した。続く中村紀にも直球を左中間に運ばれ、打者3人から1死も取れずに降板。「申し訳ない。それだけ」。足早にバスに乗り込んだ。

 4月下旬に不振で2軍落ちし、6月に昇格した。だが復帰後9試合中、4試合で失点。フォークを思うように制球できず、相手に直球を思い切りスイングされる場面が目立つ。和田に打たれた球は決して悪い球ではなかったが、直球一本では苦しい状況だ。17日には北京五輪出場メンバーが発表される。星野監督は復調を信じているが、不安が残る内容が依然続いている。
 原監督も復活を信じ、クルーンを投入する選択肢がある中で、上原を起用した。「結果的に継投ミスという形になった。あそこは最善策で1点を守るというふうにしたかったんだけど。上原の配置転換?企業秘密です」。約2週間、クルーンにつなぐ役割をこなしてきたがセットアッパーから降格する可能性も出てきた。
 打線は中日・チェンから6回に2安打と暴投で挙げた1点止まり。わずか3安打の敗戦に「もう少し打線が奮起するしかない」と指揮官。04年から続く北海道での中日戦連敗は7まで伸びた。上原で逃げ切れなかっただけに、痛い1敗となった。

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2008年7月17日のニュース