大久保「オヤジ打ったぜ」2安打2打点

[ 2008年7月17日 06:00 ]

<東亜学園・佼成学園>6回2死三塁、右越えにタイムリーとなる二塁打を放ち、ガッツポーズする東亜学園・大久保

 【東亜学園7―0佼成学園】打撃センスはオヤジ譲り。西武・大久保博元打撃コーチ(41)の長男で東亜学園の主将・泰成が先制打を含む2安打2打点の活躍で7回コールド勝ち。89年以来の夏へ豪快に初戦突破だ。

 「“勝ったよ。打ったぜ”と伝えます。甲子園には絶対に行くんだと思っている」。福岡遠征中で観戦できなかった父にメッセージを送った。
 現役時代は巨体から本塁打を量産した父と体形も打撃スタイルも違う。「父みたいに本塁打を打ちたいけど、体が小さいので鋭い打球を打ちたい」。1メートル78、70キロのスリムな体で3番・左翼に座り初回1死二塁から左翼線へ先制二塁打。6回は2死三塁から右翼へ豪快に引っ張り二塁打と有言実行の打撃を披露した。
 高校入学時の体重は60キロ。父から「飯はしっかり食べろ」とアドバイスされ、朝食から丼1杯をかきこむようにした。昼は母・天恵さんの手作り弁当におにぎり、パンを食べる生活を続けて2年間で10キロ増量した。小さい頃から「バッティングはタイミング」と教えられてきた。巨人・阿部の打撃フォームをビデオで何度も見返してシュアな打撃の下地をつくった孝行息子が、父が水戸商で果たせなかった甲子園出場を目指す。

 ◆大久保 泰成(おおくぼ・やすなり)1990年(平2)11月25日、東京都生まれの17歳。小2から軟式野球を始め、中学時代は東京青山シニアでプレー。東亜学園1年秋から内野手兼外野手でベンチ入り。家族は両親と姉、妹。1メートル78、70キロ。右投げ左打ち。

続きを表示

2008年7月17日のニュース