2日がかり24回 市川越、再試合制した

[ 2008年7月14日 06:00 ]

<市川越・朝霞>再試合を制した市川越ナインはスタンドに向かってガッツポーズ

 【市川越1―0朝霞】春の埼玉大会を制した市川越が最後に底力を見せつけた。12日の15回引き分け再試合と合わせ、計24回におよぶ大熱戦。死闘に終止符を打ったのはエースと4番だった。

 前日はひじ痛で無念の3回降板を強いられた井口がマウンドで吠えた。「集中してしまえば痛みなんか関係ない。絶対に勝つ気持ちしかなかった」。8回まで朝霞打線を3安打無得点の奮投。その背番号1の姿に、1回と5回の得点機に凡退した川畑が応えた。「ずっと打てずに責任を感じていた。甘いスライダーが来たので無心で振り抜いた」。8回1死二塁から左翼線を破る一打で勝利を引き寄せた。
 春季県大会ではセンバツ準Vの聖望学園などを抑え優勝。関東大会は常総学院に敗れてベスト8に終わったが、新井監督は「大観衆の中でプレーしていい経験になった」と成長を感じている。試合後、指揮官は「感激で泣いたのは初めて。本当に苦しかった」と目を潤ませた。死闘を戦い抜いたナインが19年ぶりの甲子園に一歩近づいた。

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2008年7月14日のニュース