エース岩隈でも止められない楽天5連敗

[ 2008年7月14日 06:00 ]

<楽天・ロッテ>重苦しい雰囲気の漂う楽天ベンチで野村監督(左奥)も頭を抱える

 【楽天2―7ロッテ】出口が見つからない。楽天は本拠地6連戦で引き分けを挟んで今季2度目の5連敗。岩隈でも止まらずの5位転落に野村監督も弱気のコメントが口を突いた。

 「しようがないね。1―0で勝ってくれって声援してたけど、岩隈がこけたら次に抑えるピッチャーはいない。チームは最悪の状態。毎日、同じコメントですみませんね」
 岩隈が7回に崩れた。無死一塁からベニーにストレートの四球。オーティズに同点左前打を浴び、死球で無死満塁から代打・西岡にも右前2点打。6安打4失点でKOされ、連勝は8でストップ。ロッテ戦の連勝も7で止まり「投げ急いでしまった。気持ちの問題」。野村監督も「突発性ノーコン病にかかっちゃった」と肩を落とした。
 打線も2回に鉄平の右前適時打で先制した後に追加点を奪えず。指揮官は無死二、三塁でフルカウントから中飛に倒れた藤井の打席を振り返り「二、三塁でカウント0―3。打てって言ってるのに見逃し。絶好のダブルチャンスが来たのに。あの1球で目に見えない作用が起きる。それが野球」と嘆いた。
 開幕4連敗以来となる借金4。オリックスに1ゲーム差に迫られ監督通算3000試合目の15日にも最下位転落の危機だ。「次の岩隈までダメでしょ。その間に打線が助けられるか。それも水ものだから分からん」。15日からの日本ハム3連戦が行われる東京ドームは通算5勝15敗と苦手。17日にはダルビッシュも待ち構える。楽天が今季最大の正念場を迎えた。

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2008年7月14日のニュース