大舞台に強い!和田がV引き寄せた

[ 2008年6月23日 06:00 ]

<巨人・ソフトバンク>ソフトバンク先発の和田

 【ソフトバンク3―2巨人】歓喜はベンチで味わった。左腕に巻いたアイシングを外したソフトバンクの和田は笑みを浮かべ、ナインと熱い抱擁を交わした。

 「優勝できてよかった」。交流戦初優勝が懸かる大一番で7回1/3を5安打2失点。2回に阿部、5回は高橋由にそれぞれソロを浴びたが、それ以外は失点を許さない。同点の7回2死三塁のピンチでは代打・小笠原をフォークで二飛に仕留めた。同じ左腕・内海との投げ合いで白星こそ付かなかったものの、先発の重責を果たした。
 大舞台は強い。03年の日本シリーズ第7戦で完投し、日本一の胴上げ投手になった。04年アテネ五輪のメダルを懸けた3位決定戦でも日の丸を背負い先発。銅メダルに導いた。昨年11月に左ひじを手術した影響で開幕は出遅れたが、交流戦に入ってこれで7戦目(4勝1敗)。連投すると疲れがたまりやすくなる内転筋を保護するため、アップシューズの土踏まず部分に厚い中敷きを入れるなど、細かい工夫も徹底してきた。「プレッシャーはありました。でも、こういう気持ちを味わうために僕らは野球をやってますから」。その言葉にはエースの重みがあった。

続きを表示

2008年6月23日のニュース