東浜 いきなり13奪三振でコールド勝ち

[ 2008年6月23日 06:00 ]

<沖縄尚学・名護商工>名護商工から13奪三振の好投をみせた沖縄尚学のエース・東浜巨

 第90回全国高校野球選手権記念大会(8月2日から17日間、甲子園)の地方大会は22日、沖縄大会で今センバツ優勝の沖縄尚学が登場。エースの東浜巨(ひがしはま・なお)投手(3年)が、8回コールドながら13奪三振の好投で2回戦進出。史上6校目の春夏連覇へ好発進した。また、和歌山、東・西愛知の組み合わせがそれぞれ決まった。

 4000人以上が詰めかけた超満員のスタンドの視線を東浜が独り占めした。8回を5安打無失点。三塁を踏ませなかったセンバツV腕は「ピッチングに余裕が出てきた。甲子園という大舞台の経験が大きい」と笑みをこぼした。
 最速144キロの直球でグイグイ押した。4点先制直後の5回は3者連続三振で「あそこは全部、三振を狙いに行った」。昨夏沖縄大会準決勝の浦添商戦では両足けいれんで降板も試合中、グレープフルーツを口にして栄養補給も万全。終盤になってもペースは落ちず、自己最多の13奪三振だ。
 センバツ後はフィーバーの影響で練習不足。夏の第1シードを決める“チャレンジマッチ”で浦添商に敗退。春季九州大会も初戦敗退で、この試合がセンバツ後公式戦初勝利。5月上旬、久米島で4泊5日の合宿を行い、1日10時間を超える猛練習でメンタル面から鍛え直した比嘉監督も「きのうまで心配で胃が痛かった。本番に強いですね」と胸をなで下ろした。
 「夏は楽しむことがテーマです。全部を出し切りたい」と東浜。春から夏へ。季節が変わっても主役の座は譲らない。

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2008年6月23日のニュース