負けたらビリのロッテ 6点差逆転勝ち

[ 2008年5月18日 06:00 ]

<ロッテ・オリックス>6点差からひっくり返しての勝利に、バレンタイン監督(右)は満面の笑みでナインを出迎える

 【ロッテ12―7オリックス】今季初のお立ち台でロッテ・今江の声が弾んだ。負ければ04年5月31日以来、4年ぶりに単独最下位に転落する危機。2本の適時打で3打点のヒーローは、6点差をはね返しての大逆転勝ちに「そこで負けないのが強いチームなんです。シーズンが終わったら必ず一番上にいます」と胸を張った。

 今江だけじゃない。全員が泥くさく、必死につないだ。6点を追う2回、4安打に四死球、2つの敵失にもつけ込んで一挙7点。同点に追いつかれた3回は3連打などで2点を奪って突き放した。試合前の緊急ミーティング。バレンタイン監督の「1球1球に集中してベストを尽くそう」の猛ゲキに一丸となった。小野が1回2/3で6失点KO。2試合連続で先発が2回持たず降板も、あきらめずに食らいつき先発全員安打で、いずれも今季最多となる15安打12得点。中継ぎ陣も懸命につないで4回以降はゼロを並べて連敗を3で止めた。
 今季4試合目の観戦となった重光オーナー代行も「勝てて良かった」と安どの表情。指揮官も「決してあきらめない姿勢を持つチーム」とナインを称えた。まだ5月。目の前の試合を粘り強く戦い、反攻の道を切り開いていく。

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2008年5月18日のニュース