和田が決めた!中日がサヨナラ勝ち

[ 2008年5月18日 17:57 ]

 【中6―5横】中日がサヨナラ勝ちで、3カードぶりの勝ち越しを決めた。両チームの中継ぎ投手が崩れ終盤にもつれたが、中日は9回2死一、三塁から和田が中前打して試合を決めた。横浜は8回に吉村の3ランで同点としたが、一歩及ばなかった。

 ≪「たまにはこういうのもいい」≫いつもはクールな和田も、打球が中堅に抜けた瞬間に我を忘れて両拳を握り締めた。一塁を回ってナインにもみくちゃにされ「たまにはこういうのもいいかな」と、4年ぶりのサヨナラ打に照れ笑いが浮かんだ。
 苦しい試合展開だった。7回に和田の2点二塁打などで一挙5点を奪い、逆転。だが8回にチェンが同点3ランを浴びた。その裏の1死満塁を逃し、9回。2死三塁でウッズが敬遠四球で歩かされ「冷静に、あまり気合を入れすぎないように」と臨んだ打席で横山の142キロをはじき返した。
 「スロースターター」を自認する。4月を終わって打率は2割6分7厘。だが落合監督や立浪のアドバイスもあり、5月に入って打率はぐんぐん上がった。「絶好調とは言えない」と話すが、この日の3安打で打率は3割8厘。打点はチームトップの32だ。
 前日は岩瀬が救援に失敗して逆転負け。この日敗れれば一昨年以来の3カード連続の負け越しとなるところだった。「4月は投手に打線が助けられた。打てば投手の調子も戻ってくる。これがチーム」。今季から中日に加わった5番打者の言葉が頼もしかった。

 ≪横浜“寺原温存”が……≫同点で迎えた9回の投手起用が試合を分けた。
 中日は前日の試合で5失点した岩瀬を投入し、3者凡退でその裏の攻撃につないだ。一方、横浜は寺原を温存し、前日ウッズにソロ本塁打を浴びた横山が登板。2死三塁からベンチの指示でウッズを敬遠し、和田と勝負したが中前に運ばれた。
 大矢監督は「(寺原は)考えていなかった。表の攻撃だからね」。2カード連続勝ち越しを逃し、残念そうな表情だった。

続きを表示

2008年5月18日のニュース