もうすぐ不惑、下柳が無傷の5連勝

[ 2008年5月15日 06:00 ]

<広島・阪神>2回2死一・二塁、下柳は赤松の打球に飛びつく

 【阪神4―2広島】不敗神話がまた継続された。阪神・下柳が6回5安打1失点でハーラートップタイの開幕5連勝。自身の白星は4月23日の中日戦以来21日ぶりでも、先発した7試合でチームは全勝を飾っている。

 それでも、16日に40歳の誕生日を迎えるベテランは謙虚だ。「毎回、先に点を取られてるから、みんなに申し訳ないよ」。味方の失策で先制点を献上した2回は26球を費やしたが、ほかの5イニングは10球前後の省エネ投球。4回以降は3人で抑えたことが、逆転劇へつながった。
 相手打線以外の“敵”にも打ち勝った。久保投手コーチは石川県営野球場のマウンドについて「(土が)掘れるから傾斜がどんどん変わる」と分析。さらに中堅からホーム側へ吹く最大7メートルの強風も加わった。同球場ではダイエー時代の93年8月24、25日のロッテ戦に登板したが、1死も取れずに降板。15年前の苦い記憶は、年輪を経たベテランにとって過去でしかなかった。
 「頑張りますよ」。今季の広島戦はこれで3戦全勝。もう1つの不敗神話も残し、下柳が39歳最後の登板を勝利で飾った。

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2008年5月15日のニュース