レイズ首位浮上 岩村堅守で支える

[ 2008年5月15日 06:00 ]

11回、ヤンキースにサヨナラ勝ちし、喜ぶレイズの岩村(中央右)ら

 【レイズ2―1ヤンキース】もう“お荷物”とは言わせない。レイズが本拠地でのヤンキース戦で延長11回にサヨナラ勝ちし、今季最多タイの6連勝。敗れたレッドソックスに代わり、5月1日以来のア・リーグ東地区首位に立った。開幕週以外でゲーム差を付けて首位に立つのは球団史上初。岩村は「下馬評を覆すのはやりがいがある」と喜びをにじませた。

 打ってはエース王建民(ワン・チェンミン)から4試合連続マルチとなる2安打。連続試合安打を11に伸ばしたが、それ以上に光ったのが守備だ。2回1死一、三塁でゴンザレスの打球は三塁方向に高くバウンド。三塁手ロンゴリアがジャンプして二塁に送球すると、岩村も素早いターンで一塁に転送し、間一髪で併殺が完成した。マドン監督は「打たれた瞬間は1点を覚悟したよ。アキ(岩村)のターンは速かった。今までで一番いいプレー」と絶賛。岩村も「打者の足も速かったし、あれで試合を優位に進められた」と自賛した。
 レ軍内野陣はこの2試合で5つの併殺プレーを完成。快進撃を支える鉄壁守備の中心に、今季無失策の岩村がいる。「勢いという言葉だけで片付けられたくない」。若き軍団が着実に力を付けている。

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2008年5月15日のニュース