初戦は「ヤクルトアトムズ復活」せず…

[ 2008年5月4日 06:00 ]

巨人・大道に打たれた村中(左)と宮本はガックリ。復刻ユニホームで勝ちたかったが…

 【ヤクルト0―5巨人】限界は超えていた。ヤクルト・村中の137球目は、無情にも右中間を抜けた。降板後のベンチで高田監督から「ナイスピッチング。あとはこちらの責任だから」と肩を叩かれ、ポーカーフェースの左腕が目を真っ赤にして悔しがった。

 「ノーヒットは全然意識しなかった。疲れは全然関係ない。亀井との対戦?しようがないです」 これまで7回、115球が自己最長だった村中は、9回は140キロ超えが1球だけ。1死から亀井に右中間に運ばれて無安打が途切れると、2死二塁から指揮官は3三振の小笠原を敬遠。高田監督は「球の力が落ちていた」と大道との比較で決断したが、これが裏目に出た。2番手の五十嵐も阿部に3ランを被弾。左太腿裏肉離れから復帰後、2戦連続失点の右腕の2軍落ちが決定した。
 この日は「ヤクルトアトムズ復活シリーズ」と銘打って11試合を戦う初戦。前身球団の69~70年の復刻ユニホームを着用した。67年ドラフトで巨人入りした高田監督は「まさか着ることになるとはね」と試合前に話していたが、開幕以来の神宮での“因縁カード”で古巣の底力を見せつけられた。

続きを表示

2008年5月4日のニュース