復活!!川上 7回無失点で今季初勝利

[ 2008年5月2日 06:00 ]

<中・横>2回、小関のライナーを好捕した川上

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 【中日2-1横浜】この安定感こそが中日・川上の真骨頂だ。7回2安打無失点。外野へ打球が飛んだのも2度しかなかった。4月3日の巨人戦(東京ドーム)以来の先発で手にした今季初勝利。「(ハイタッチが)かなり久しぶりのような気がした。きょうは丁寧に、気持ちを抑えて投げることを考えていた」

 4月10日に右内転筋を痛め登録抹消。治療のかたわら、開幕以来しっくりいかなかったフォーム修正に着手した。4月23、24日の阪神戦(ナゴヤドーム)では、リリーフとして連投も経験。その苦労を実感し「きょうは中継ぎ陣の姿を感じながらマウンドに立った。全員で勝った素晴らしい1勝」。4月を未勝利で終わるのは7年ぶり。その代わりに川上はエースとして貴重な経験を得た。

 「ウイニングボール?これだけは気になっていたんです。何としても彼のために勝たなイカンと…」。春季キャンプ中にプレゼントを約束した渡辺隼大君(11)に勝利の証を贈る。白血病と闘う少年の姿を見て「勇気づけられる」。エースの復活した姿は隼大君だけでなく、すべてのファンへのすてきな贈り物となったはずだ。

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2008年5月2日のニュース