今岡!フォード!不振の2人に一発

[ 2008年4月5日 06:00 ]

<巨人・阪神>4回無死、巨人先発・高橋尚(左)から左越えにソロ本塁打を放つ今岡

 【阪神6―1巨人】3発でライバルを一蹴や!阪神は4日の巨人戦で同点の4回、今岡、新助っ人フォードのソロで2点を勝ち越し。8回には鳥谷の2号ソロでダメを押した。これで東京ドームでの伝統の一戦は昨年8月から5連勝。首位タイの座もガッチリキープだ。前夜、9年ぶりの3連発で連敗を脱出した巨人は高橋由の“スミ一発”による1点のみ。1日で貧打に逆戻りしてしまった。

 豪快。巨人打線のお株を奪う一発攻勢だった。同点の4回。阪神は先頭の今岡が高橋尚の136キロ直球をすくい上げるようなフォームで左中間中段まで運ぶ。勝ち越し1号ソロ。歓喜する虎党の下へ、新助っ人もすぐさま一発をぶち込んだ。1死から左翼へ来日初アーチ。まるで自分たちの庭かのように、黄色いメガホンが揺れに揺れた。
 「開幕から一番の当たり。このホームランを心のきっかけにしたい」。苦悩から解放された今岡の言葉には実感がこもっていた。この試合まで打率・208、0本塁打。昨年の不振を引きずっているかのような内容に加え、金本の後ろを任される打順に「プレッシャーがある。自分が悪いと余計感じる」。その思いをすべて吹っ切る一発。四球で出塁した6回には鳥谷の中前打で三塁へ。今岡には珍しい、3年ぶりのヘッドスライディングまで見せた。生まれ変わった姿がそこにはあった。
 「きょうは(打線が)いい流れだった。(今岡、フォードと)心配やったのが一発も出たしな」。今岡とともに岡田監督を喜ばせた新助っ人は、2回の同点打で来日初打点。アーチに続いて6回無死二、三塁では中前打と初の猛打賞で3打点の爆発だ。「1球1球が凄い声援だった。興奮したよ」。スタンドではコリー夫人にスーツ姿の長男・ジェイク君、二男・ジョーダン君が観戦。“正装”で父の雄姿を見守った愛息にフォードは「あしたもスーツで来てもらわないと」と笑った。
 8回には鳥谷がトドメの2号ソロを右翼へ。母校・聖望学園はセンバツで惜しくも準優勝。それでも後輩の快進撃に刺激を受けて開幕から7試合連続安打、打率・500はリーグトップだ。5~7番の下位打線による一発攻勢で、天敵・高橋尚に05年9月28日以来となる黒星をつけた。さらに、東京ドームでは昨年8月8日から5連勝。敵地でも情け容赦なく大暴れ。今年の虎はマジで強い。

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2008年4月5日のニュース